• 後継者探し
  • 実際に承継開業を叶えた薬局ってどんな薬局? ~売手薬局の売上編~

実際に承継開業を叶えた薬局ってどんな薬局? ~売手薬局の売上編~

2018-11-20

これまで、実際に事業譲渡をされた薬局の【門前医師の診療科目】【門前医院の年齢】【買手の年齢・男女比】をご紹介いたしました。本日は、【売手薬局の売上】についてご紹介します。成約まで結びついた薬局の売上規模、どれくらいの先が多いのでしょうか?

実際に承継開業を叶えた薬局ってどんな薬局? ~売手薬局の売上編~

実際に個人承継をされた薬局の売上規模

今年に入り、弊社を通じて個人薬剤師へ事業承継された薬局の売上の分布は、以下の通りです。

◆~5,000万円 : 33% 
◆5,001万円~1億円 : 50%   
◆1億1円~ : 17%

一番多いのが、5,001万円~1億円で、半数を占めています。
ついで、~5,000万円が33%、1億1円~が17%と続くかたちです。

最近では、大手チェーン薬局にいたっては、売上1.5億円以下の案件だとほぼ手を上げないとも言われています。中堅薬局となると若干目線は下がるものの、売上1億円がひとつの目安になっている法人も多いです。

一方で、薬剤師の方が管理薬剤師兼経営者として運営される場合、売上が1億円以下でも十分収益として成り立つことも多いです。
また、売上規模が大きすぎない薬局は、譲渡価格も抑え目である場合が多いことから、薬剤師の方が1店舗目を出す際の選択肢として選ばれるケースが多いのかもしれません。

売上~5,000万円で成約にいたった個人承継案件の特徴

売上5,000万円以下の薬局というと少し小ぶりな印象ですが、実際、今年成約にいたった個人承継案件の33%を占めています。
なお、この33%のうち、売上3,000万円台と売上4,000万円台で50%ずつ、という数字構成となっております。

では、これらの薬局様はなぜ、売上が小さくても引き継ぎ先が見つかったのか?
紐解くと、技術料の割合がキーになっているように感じます。

売上5,000万円以下の成約案件を見ていくと、すべての案件が、売上中の技術料割合が30%を超えており、うち幾つかの案件に至っては、40%以上、50%以上、というものもありました。
一般的な内科門前薬局の技術料割合が20%であることを考えると、かなり高めの数値です。

過去個人承継案件を振り返ると、技術料1,500万円が買手様の手が挙がるミニマムラインで、1,800万~2,000万円あれば割と買手様の手が挙がりやすいという印象です。
(もちろん、例外もございます。)
そのため、売上は高くなくとも、技術料ベースで案件を判断される個人買手様にとっては、上記5,000万円以下の承継案件も技術料割合が高ければ悪くない条件となり、成約に結びついています。

売上1億円~で成約にいたった個人承継案件の特徴

一方で、売上1億円~の比較的規模の大きい薬局も個人承継で成約に至っています。
売上1億円以上の薬局は、中堅法人様も買手候補として十分手を上げられる規模となります。また、個人買手・法人買手を比較すると、一般的には法人買手のほうが資本力があるため、譲渡価格(買収価格)としても、高めのご提示になることが大多数でございます。

ではこれらの薬局様はなぜ法人への承継ではなく、個人承継という形をとられたのでしょうか?
理由としてはひとつ。
売手様が法人ではなく、個人(開業希望薬剤師)への承継を希望されたためです。売手様が個人への承継を希望される理由としては様々ですが、以下のようなお声が多く聞かれます。

「法人の場合、薬剤師が転勤や退職で定期的に変わる可能性があるけれど、経営者兼管理薬剤師であれば同じ薬剤師がずっといてくれるので、門前の先生や患者様をお任せすることを考えても安心。」
「薬剤師である自身が、経営者兼薬剤師としてがんばってきた薬局なので、志のある開業希望薬剤師を応援する意味でも、これからの薬剤師さんに譲ってあげたい。」
「自身が採用で苦労したので法人に譲ると、退職等が生じた場合、同じことが起こるのではないかと不安。その点ご夫妻薬剤師等であれば、比較的安心してお任せできる。」

ちなみに、売上1億円以上かつ個人承継で成約した案件は、相場の事業権価値よりも比較的低めの価格で譲渡にいたった案件がほとんどです。承継後、売手様に伺ったところ、大きな譲渡対価が入ることより個人へのスムーズな承継という面を重視した、というお話をお聞きしています。

個人承継に一番「ちょうどいい」のは、売上5,000万~1億円の薬局?

ただ、やはり、成約した個人承継案件の中で、圧倒的に多くの割合を占めるのは、売上5,000万円~1億円の薬局です。
これらの薬局は、管理薬剤師兼経営者として運営した場合、そこそこの収益を得られる先が多く、また、譲渡価格含め初期投資額としても、1億円以上の案件と比べリーズナブルなことから、開業希望薬剤師の方からとても人気があります。
一方で、売手様としても、ご自身の薬局の今後を考えた際、多店舗展開する法人で運営するよりも、経営者兼管理薬剤師の運営の方がよい形で運営できるのでは、という印象を持たれることが多いです。

今回は、「薬局の売上規模」という観点から、個人承継案件のご紹介・分析をいたしました。
よろしければ、今後の経営・開業方針を考える際の、ご参考にしていただけますと幸いです。

実例!『事業承継』という選択肢

経営のお悩みを相談することも解決方法の一つ

薬局経営者様のお悩みは人それぞれ

わたしたちCBアドバイザリーは、調剤薬局の多様な事業承継のご支援を通し、皆様が大切に運営してきた薬局と地域医療を新しい世代へとつなぐため、<事業承継を検討の薬局>×<独立開業希望の薬剤師>双方の最適なマッチングを行っております。

相談してみませんか?

今後の参考としてご相談されるだけでも構いません。
ご相談は無料です。秘密厳守にて対応いたします。まずはお気軽にご相談ください。

薬局運営について相談する

CURATION BY

田代 チエ

新卒でCBグループに入社し、医師・薬剤師の転職支援に携わった後、 新規立ち上げメンバーとして、開業支援部に異動。 薬剤師の独立開業支援を専門に、「あなた以上にあなたの夢を形にする」 を実現すべく、真摯なご支援を心がけています。

ページトップへ戻る

運営会社プライバシーポリシーお問い合わせ