• 後継者探し
  • 実際に事業承継を叶えた薬局ってどんな薬局? ~門前医院の科目編~

実際に事業承継を叶えた薬局ってどんな薬局? ~門前医院の科目編~

2018-08-21

薬局のご譲渡を検討される際、どのような薬局が後継の方にとって魅力的なのか、気になる方もいらっしゃるかと存じます。よい形で事業承継を叶えられた薬局には、どのような特徴があるのでしょうか?今回は【門前医院の診療科目】という観点からご紹介をさせていただきます。

実際に事業承継を叶えた薬局ってどんな薬局? ~門前医院の科目編~

実際に事業承継された薬局の門前科目は?

弊社がお手伝いをさせていただき、事業承継をされた薬局の門前処方科目は以下のとおりです。

内科・・・・・・・・28%
小児科・・・・・・・24%
整形・・・・・・・・14%
皮膚科・・・・・・・9%
その他・・・・・・・25%

内科が一番多く、次いで小児科、その後に整形、皮膚科が続く流れです。
ちなみに、その他に含まれているのは、耳鼻科、眼科、精神科、泌尿器科、面応需、総合病院門前等々、多岐にわたりますが、それぞれ1件ずつの実績となります。

内科と小児科だけで、50%以上と、かなりの割合を割合を占めています。
この、パーセンテージの差は、どこから生まれるのでしょうか・・・?

事業承継実績として、【内科】門前薬局が多い理由

診療所に勤める内科医師が多いため

なぜ、内科門前薬局の事業承継実績が多いのか?
まずひとつは、ただ単に、全体の医師数として、内科の医師が多いことが挙げられるでしょう。
少々古いデータにはなりますが、平成28年に厚生労働省が発表した「医師・歯科医師・薬剤師調査の概況 」によると、以下のとおりです。

診療所では「1内科」38,874 人(37.9%)が最も多く、次いで「28 眼科」8,395 人(8.2%)、
「25 整形外科」7,796 人(7.6%)となっている。

9ページ参照

診療所で従事する全医師数:102,457人に対して、内科医師:38,847人と、圧倒的な割合。
内科の承継実績が多い理由のひとつが、内科医院が多いから、ということは間違いないでしょう。

内科門前薬局は、根強い人気!

また、もうひとつの大きな理由としては、「内科が開業希望薬剤師から人気があるから」という点が挙げられます。
開業希望薬剤師からお話を伺う際も、門前医院の希望として圧倒的に多く挙がるのが「内科」です。
なぜ内科がよいか・・?は、人によってさまざまですが、「特にやりがいを感じるから」「単価が高いから」「勉強になるから」「なんとなく安心」などが、よくお聞きする理由です。

医院としての絶対数が多く、また、開業希望薬剤師からも人気があることから、数ある処方科目の中でも、内科門前の薬局が、弊社の承継実績としてはもっとも高くなっています。

事業承継実績として、【小児科】門前薬局が多い理由

小児科門前は不人気??

承継実績として2番目に多い、小児科門前薬局ですが、開業希望薬剤師との初回面談で、「避けたい門前科目」としてよく名前が挙がる科目でもあります。
理由としては「単価が低いから」「季節変動が大きいから」「手間がかかるから」などなど・・
「手間」という点では、一包化や粉など、調剤に手間がかかるという点もありますが、親御さんとのコミュニケーションにも、時間や神経を使う(遣う)というお声も多く聞きます。

小児科門前薬局は、技術料割合が高い!

一方で、開業するのであれば小児科がいい!というお声も、しばしばお聞きします。
単純に、「小児科薬局の対応が好き」「ライフワークにしていきたい」という方もいらっしゃるのですが、もう一つの理由としてお聞きするのが、「技術料割合が高いから」ということです。

たしかに、内科処方箋の技術料割合が、平均20%前後であるのに対し、小児科の技術料割合は、40~50%程度と非常に高めです。
たしかに、かかる手間はあるものの、その分、確実に技術料も取ることができます。
その点に着目し、小児科門前を希望される開業希望薬剤師も、少なくありません。

ただ、閑散期と繁忙期の患者数の差が激しい点が、小児科の大きなネックです。
そのため、ご夫妻で薬剤師で、夏場はほぼご主人ひとりで、冬場は奥さまもフルに入って・・という形がとれればベストです。
弊社を通じて開業された方も、ご夫妻で薬剤師の場合、小児科門前を選ばれる方が多かったです。
そうでない場合は、繁忙期に備え、普段から厚めに、パート薬剤師等を入れていただく必要も出てくるかもしれません。
人員の問題はあるものの、それをもって余りあるメリットがある、と捉える開業希望薬剤師も多い印象です。

その他の科目って、実際どうなの?

次いで多いのが整形、皮膚科

整形も、比較的、開業薬剤師から人気の高い門前科目です。
勤務薬剤師からは、「勉強にならない」「やりがいがない」といわれてしまうこともある、整形門前薬局ですが、実は、かかる「手間」と比較し、技術料割合が高めです。
もちろん薬局によりますが、平均すると30%程度は取れている印象です。
また、交通事故で通院される患者様も多いため、「自賠責」でもある程度収益があがる、という点も、特徴の一つとして挙げられます。

なお、4番目に承継実績が多い皮膚科についても、比較的技術料割合が高い科目です。
以前、私が承継支援をさせていただいた皮膚科門前薬局は、技術料割合が50%を優に超えていました。
処方箋単価は2,500円前後でしたが、それでも収益としては十分なものがあり、承継を決意されました。

キーとなるのは技術料の金額

ここまで、承継実績の多い各科目の特徴を記載してきましたが、お気づきのとおり、キーとなるのは技術料の金額です。
「今後薬価差益は取れなくなっていくだろう」と言われて久しいなかで、売上総利益(粗利)の核となる技術料の割合は、非常に重要です。

では、いくら以上の技術料であれば、開業希望薬剤師から選ばれるのか・・・?
もちろん各々の希望もありますが、150万円/月~が、一つの目安となる印象です。

改めて分析してみると、承継実績のある門前医院科目には、想定以上に偏りがありました。
次回は、【承継実績のある門前医師の年齢】について、お話をさせていただきます。
当然、開業希望薬剤師からはお若い先生が好まれそうですが、実績としてはどうなのでしょうか・・?

【連載】実例!『事業承継』を叶えた薬局って?

あわせて読みたい!一緒に読むと理解が深まる記事

経営のお悩みを相談することも解決方法の一つ

薬局経営者様のお悩みは人それぞれ

わたしたちCBアドバイザリーは、調剤薬局の多様な事業承継のご支援を通し、皆様が大切に運営してきた薬局と地域医療を新しい世代へとつなぐため、<事業承継を検討の薬局>×<独立開業希望の薬剤師>双方の最適なマッチングを行っております。

相談してみませんか?

今後の参考としてご相談されるだけでも構いません。
ご相談は無料です。秘密厳守にて対応いたします。まずはお気軽にご相談ください。

薬局運営について相談する

CURATION BY

田代 チエ

新卒でCBグループに入社し、医師・薬剤師の転職支援に携わった後、 新規立ち上げメンバーとして、開業支援部に異動。 薬剤師の独立開業支援を専門に、「あなた以上にあなたの夢を形にする」 を実現すべく、真摯なご支援を心がけています。

ページトップへ戻る

運営会社プライバシーポリシーお問い合わせ