新型コロナウイルスの影響は調剤薬局にも及んでいます。 薬局の経営者様とお話しする中で「昨年より患者さんが半分ぐらい減ったよ。」などとお話しいただく機会が増えてきております。 それでは業界全体ではどのように影響がでているか見ていきましょう。
日本薬剤師会の調べによると、東京、大阪、兵庫、福岡の4都府県の薬局を対象に調査を行ったところ下記の結果となりました。
◇本年4月の受付状況を踏まえた5月および6月分の処方箋受付回数の見込みについて
1、 前年と変わらない 9%
2、 前年比5%減 11.4%
3、 前年比10%減 11.4%
4、 前年比15%減 13.9%
5、 前年比20%減 15.5%
6、 前年比25%減 11.4%
7、 前年比30%以上減 27%
上記の通り前年比30%以上減という薬局が全体の約30%(27%)を占めております。
特に耳鼻科小児科は影響が大きいようで、あるデータによると5月度前年同月比で小児科は47%、耳鼻咽喉科は57%という結果になっています。
年代別にみても10代未満の患者さんが前年月比で55%というデータも出ており、
お子さんの受診を控えたことが小児科、耳鼻科の打撃が大きかった要因であると考えられます。
新型コロナウイルスの影響をうけ、今後薬局経営はどのように変わる必要があるのでしょうか。
新型コロナウイルスの影響で、日本国民の意識は変わり手洗いうがいをしたり、マスクをつけたり予防医療の意識が高まっています。
そのため、今後新型コロナウイルスが落ち着いたとしても新型コロナウイルスが流行る前の売上に戻るとは限りません。
そのため今後は『選ばれる薬局』に変わっていく必要があります。
それでは選ばれる薬局とはどのような薬局でしょうか。
簡単にいうと患者様のことを一番に考えた薬局ではないでしょうか。
「健康について相談したいときに気軽に相談できる。」
まさに国が方向性を示している、対物から対人業務へ薬局も変化していく必要があります。
そんなことを言っても他の業務もあるし、時間がかけられないよと感じられる方もいるかと思います。
そんな時は薬局の電子化を進めることも一つの手かもしれません。薬局経営で電子化できるものとして以下、薬局経営で電子化できる一部を記載します。
・電子薬歴
→紙薬歴から変更することで薬歴入力の時間短縮が可能
・二次元バーコード
→薬の品目や量を間違えるなどの調剤ミスを防げる
・自動錠剤分包機
→作業時間を大幅に削減可能
・電子マネークレジットカードの導入
→支払い方法が多様化することにより患者さんのニーズに一致
・タイムカード
→今まで給与計算にかかっていた手間を省ける
・電子お薬手帳
→スマートフォンにアプリを入れておくことで、お薬手帳の忘れを回避可能
薬局のシステムをIT化するとIT導入補助金が使用できる可能性があります。
患者さんに選ばれる薬局を目指し、薬局も変わっていく必要があるかもしれません。
わたしたちCBアドバイザリーは、調剤薬局の多様な事業承継のご支援を通し、皆様が大切に運営してきた薬局と地域医療を新しい世代へとつなぐため、<事業承継を検討の薬局>×<独立開業希望の薬剤師>双方の最適なマッチングを行っております。
今後の参考としてご相談されるだけでも構いません。
ご相談は無料です。秘密厳守にて対応いたします。まずはお気軽にご相談ください。