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タミフル、10代に解禁!その理由と今後の対応について考える

2018-05-22

服用後に子どもが異常行動を起こして転落死する事故が相次いで、2007年に10代への使用を禁止していたインフルエンザ治療薬のタミフル。厚生労働省は5月16日、10代への原則使用禁止を解除する方針を決めました。

タミフル、10代に解禁!その理由と今後の対応について考える

タミフルの使用禁止が解除されたのは何故?

10代へのタミフルが使用禁止となったのは、皆さまも良くご存知の通り、服用した中学生が建物から転落死する事故が2件起きたなど、異常行動の報告が多数あったことによります。事故が起きた翌月より、厚生労働省はタミフルを10代に処方しないよう医師に求めてきました。ところが、その後の8年間で、タミフルを含む4つの治療薬で、服用後の異常行動のため成人を含む8人が死亡したという報告がありました。

厚生労働省の研究班の調査で、インフルエンザにかかると、服薬の有無や薬の種類にかかわらず異常行動が起きるということが判明し、これを受け、専門家会議で、タミフルに限定しての禁止措置を取りやめるよう提言されたのです。ただし「インフルエンザ治療薬と異常行動との因果関係は不明」であるとして、異常行動による危険を予防するため、服用後の注意喚起を続けるよう求めています。

タミフルとその他の抗インフル薬について

2007年以降、タミフルの添付文書には10代の患者への使用を原則として差し控えることとされ、「警告」欄に記載されました。一方、他の抗インフル薬に関しては10代への使用差し控えの措置は取られていません。また、タミフルの添付文書では異常行動に関する注意喚起が警告欄に記載されていますが、他の抗インフル薬では「重要な基本的注意」の項目に記載されています。
また、2018年1月にはタミフル指導せんが改訂されており、従来の「少なくとも2日間は、保護者等は小児・未成年者が一人にならないよう配慮することを原則とする旨の説明」に加えて、「玄関及び全ての窓の施錠を確実に行うこと」や「 ベランダに面していない部屋で療養を行わせること」などの具体的な指導が必要となり、この内容が指導せんに追記となりました。

しかし、厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会では、近年の研究でタミフルと異常行動との因果関係を明確に支持するデータがないことや、他の抗インフル薬を服用した場合や、服用しない場合でも一定割合で異常行動があるとする研究結果を踏まえ、ほかの抗インフル薬と同様の記載内容に改めるべきだとの意見が大勢を占めました。
添付文書に記載する具体的な文言などについては、今後の調査会で議論されることになります。

タミフルが処方されたら・・・。

さて、10代への処方が解禁されることになるのですが、薬剤師はどのように対応すべきでしょうか。患者さんにとっては「タミフル」というワードで不安に感じる方もいるかもしれません。保護者の目線であれば尚更です。あれだけニュースになったのですから、仕方のないことだと思います。

医師からタミフルを処方しておきますね、と言われて「タミフル?大丈夫なの?」と思っても医師に向かって聞くことができない患者さん、保護者の方もいらっしゃるでしょう。そのような方々が薬局に処方箋を持ってくれば、薬剤師の方に相談や説明を求めるでしょう。そんなとき、薬剤師はどう答えれば良いでしょうか。
解禁されたからといって原因が解明された訳ではなく、異常行動については引続き注意が必要なこと、しかし、これは処方薬や年齢に限ったことではなく、インフルエンザ患者全員に共通していることを事実としてお話するべきだと思います。また、どのようなことに注意したら良いのか、具体的にお伝えして不安を少しでも和らげることが薬剤師にできることなのかもしれません。
今後の調査会の議論にも注目しつつ、自分だったらどう説明しようか・・・と考えてみては如何でしょうか?

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田代 千夏

前職は医療業界商社の営業として勤務しておりました。その後、医師・薬剤師の転職支援を経て、現在は開業支援を担当しております。得意エリアは九州・中四国です。フットワークの軽さには自信があります。いつでもお声かけください!

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