• 業界最新情報
  • アメリカで注目のアマゾン薬局とは?オンラインで処方薬が自宅へ

アメリカで注目のアマゾン薬局とは?オンラインで処方薬が自宅へ

2021-03-17

2020年11月、小売大手のアマゾン・コムがオンラインで処方薬が手に入る「アマゾン・ファーマシー(薬局)」の営業をアメリカで開始しました。この一報を受け、CVSヘルス、ウォルグリーンといった大手ドラッグストアチェーンの株価が大幅下落し、業界に激震が走りました。 一方、両ドラッグストアはアマゾン薬局への対抗策も着々と打ち出しています。現段階ではアマゾン薬局は米国のみの営業ですが、これら対抗策は大手小売り業者が日本の保険調剤市場に参入した場合のヒントになるかもしれません。

アメリカで注目のアマゾン薬局とは?オンラインで処方薬が自宅へ

アマゾン薬局とは?

アマゾン薬局は、ウェブサイトや専用アプリから処方薬を注文し、自宅に配送してくれる米国内向けサービスです。薬代には医療保険も適用されます。

アマゾン薬局の利用の流れは下記の通りです。
(1)患者は加入している医療保険のほか、既往歴や定期処方薬などプロフィールを登録。
(2)医師にアマゾン薬局へ処方箋を送付するよう依頼。
   日数がかかるものの、患者に代わってアマゾン薬局が処方箋を請求することもできます。
(3)クレジットカードやデビッドカードで支払い。
(4)アマゾン薬局より処方薬の発送。

アメリカでは患者が加入する医療保険の種類により、処方薬の自己負担額や控除額が異なるため、アマゾン薬局は処方箋が届くと患者が登録した医療保険をもとにカバー可能な範囲を確認し、代金を請求します。アマゾン薬局によると、ほとんどの保険プランは対応できるとしています。

もちろん処方薬と一緒に、食品や雑貨の「ついで買い」も可能です。
さらにアマゾンプライム会員であれば、送料無料で2日以内に発送してくれたり、医療保険を利用せず、自己負担で支払う場合は、ジェネリックなど医薬品の割引をしてくれるサービスも付与されます。

アメリカ大手ドラッグ、ウォルグリーンはどう対抗するのか

アマゾン薬局に対抗するべく、アメリカの大手ドラッグストアチェーンでは、オンラインサービスと並行して「実店舗でのサービス」を充実させています。

アメリカでは、人口の3分の1が肥満と言われるほど、深刻な社会問題を抱えています。
ウォルグリーンでは、実店舗での健康サービスの強化として、人気ダイエットプログラムを提供するジョニー・クレイグを併設する店舗を展開し、肥満による生活習慣病の改善を図る目的で、実店舗でのサービス向上を行っています。

また、大手スーパーと提携し、食料品の販売も一部店舗で開始。
健康に配慮したミールキットなども購入することができ、食事も含め健康サービスを強化しています。

地域密着の健康拠点へ、CVSヘルスの「CVSヘルスハブ」

ウォルグリーンに次ぐ大手ドラッグストアチェーンのCVSヘルスでは、ヘルスケア機能を充実させた「CVSヘルスハブ」店舗の展開を拡大し、サービスの幅を広げる方向です。

「CVSヘルスハブ」では、他職種を活用し幅広いヘルスケアサービスを提供しています。
栄養士や呼吸療法士などの専門家が常駐し、睡眠時無呼吸症候群(SAS)や糖尿病といった慢性疾患の管理をしたり、特定看護師(ナース・プラクティショナー)が常駐する簡易診療所「ミニットクリニック」が併設されているところでは、慢性疾患の管理・予防接種・軽い咽頭炎の治療なども行っています。
さらに、ヨガや栄養セミナーといったイベントを開催し、地域のコミュニティースペースとしての機能も拡充しています。

「CVSヘルスハブ」は、他職種連携によるヘルスケアサービスの充実や、地域に根付いて健康拠点として機能する等、日本のかかりつけ薬局に共通する部分があります。実店舗のサービス向上だけではなく、アマゾン薬局が「かかりつけ機能を有していない」という点でも差別化が図れています。

「CVSヘルスハブ」は2019年より実験的に展開されていますが、CVSヘルスは、2021年末に向けて1500店舗まで拡大する予定です。


驚異的なアマゾン薬局ですが、「オンラインで完結する」、「かかりつけ機能を有していない」等デメリットもあります。
日本に参入する未来も遠くないかもしれませんが、アマゾン薬局が価値を発揮できない領域で、差別化を図ることがポイントになるでしょう。

記事制作元::CBニュース編集部

経営のお悩みを相談することも解決方法の一つ

薬局経営者様のお悩みは人それぞれ

わたしたちCBアドバイザリーは、調剤薬局の多様な事業承継のご支援を通し、皆様が大切に運営してきた薬局と地域医療を新しい世代へとつなぐため、<事業承継を検討の薬局>×<独立開業希望の薬剤師>双方の最適なマッチングを行っております。

相談してみませんか?

今後の参考としてご相談されるだけでも構いません。
ご相談は無料です。秘密厳守にて対応いたします。まずはお気軽にご相談ください。

薬局運営について相談する

CURATION BY

CBアドバイザリー

CBアドバイザリー編集部です。 薬局経営のお役立ち情報を発信していきます。

ページトップへ戻る

運営会社プライバシーポリシーお問い合わせ