「調剤薬局事業を行っている企業が調剤薬局を買収(M&A)する」という話はいまや珍しくありませんね。そんな中、最近耳にしたのは「調剤薬局が介護施設を買収(M&A)する」という話です。一体、どのようなお考えがあるのでしょうか?
調剤薬局業界と介護業界・・・同じ医療業界といえども、お互いの状況についてはあまりよくわかっていないという方も多いのではないでしょうか?
ざっくりとではありますが、まずは介護業界の状況について確認してみましょう。
まず、2018年度(平成30年)の介護報酬改定について。
調剤報酬改定はマイナスということでしたが、介護報酬改定は0.54%プラスとなっています。
プラス改定だから良い業界!?・・・というわけでもなく、改定の内容としても、加算が付く部分と減額の部分があり、調剤薬局と同じように一喜一憂している状態です。
介護業界全体としては競争が激化しており、人材不足も課題として常にあがっています。
そのため、中小企業が大手・中堅の企業へ介護施設を売却するケースが増えてきています。
調剤薬局と同じような再編が既にはじまっています。
ここまで介護業界の状況をざっくりとまとめてみましたが・・・正直、介護施設の運営はかなり大変そうだなという印象です。
調剤薬局が介護施設を買収(M&A)するという話ですが、あまりイメージが尽かない方が多いのではないでしょうか。
そこで、介護施設の買収を考えられている調剤薬局の社長へお考えを聞いてみました。
・調剤薬局事業だけでは今後生き残れないと考え、別事業の参入を検討している。
・国の方針を考えると、薬局もこれからは介護施設との連携が必要不可欠。
・介護施設の運営により利益を出すという単純な目的ではない。
・介護施設を運営することで薬局の「認知度アップ」・「イメージアップ」・「サービス内容の充実」・「介護業界との関わりを拡げていく窓口をつくる」などシナジー効果を狙う。
などなど
以上はあくまで考え方の一つですが、聞いていて非常に興味深いお話でした。
確かに、ただお薬を出しているだけでは生き残れない時代に突入しています。
ご自身の会社や薬局を今後どのようにしていきたいか考える中で、今回のお話が良いヒントになれば幸いです。
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