薬局でのHbA1cチェックで糖尿病の早期発見&医療費削減

2018-05-09

検体測定室(ゆびさきセルフ測定室)をご存知でしょうか?2014 年に国の新たなしくみとして新設されて以降、全国各地で薬局やドラッグストア等を中心に開設が進み、2018 年 2 月末時点での検体測定室数は 1,586 箇所です。検体測定室の役割と今後の展望について考えていきましょう。

薬局でのHbA1cチェックで糖尿病の早期発見&医療費削減

検体測定室(ゆびさきセルフ測定室)って何?

2017年秋に発表された厚労省国民健康栄養調査の結果によると「糖尿病を強く疑われる人/その可能性を否定できない人」の合計は2000万人に上り、その対策が急務となっています。しかし、糖尿病は初期には自覚症状に乏しいため、重症化してから発見されることも少なくありません。

そこで、検査へのハードルを下げるべく、薬局やドラッグストアで自己穿刺検査の機会を提供し、近隣医療機関と緊密に連携しながら、糖尿病の早期発見・早期治療へ繋げていく試みが2010年に始まりました。またその研究成果などを受けて、2014年に厚労省より臨床検査技師法に基づく告示の改正が公布。自ら採取した検体について生化学的検査を行う施設が新たに「検体測定室」(ゆびさきセルフ測定室)として認められ、全国各地の薬局で新設が進みつつある状況です。
地域住民のファースト・アクセスの場として健康に関する相談を幅広く受け付け、必要に応じ、かかりつけ医をはじめ適切な専門職種や関係機関に紹介するとともに、健康に関する情報提供を積極的に行う健康サポート機能を有する薬局やドラッグストアが増えています。今後は健康サポート機能を有する薬局やドラッグストアを中心に、検体測定室数のさらなる増加が期待されます。

薬局でのHbA1cチェックとは?

検体測定室(ゆびさきセルフ測定室)では、自己穿刺により指から採取したわずかな血液をもとに、2型糖尿病や脂質異常症、高血圧などの生活習慣病に関係のある項目を検査できます。
全国の検体測定室(ゆびさきセルフ測定室)は1,500ヵ所を超えていますが、その中でHbA1cを測定できる施設は1,144ヵ所(75.6%)になります。

HbA1cは、赤血球中のHb(ヘモグロビン)のうちどれくらいの割合が糖と結合しているかを示す検査値です。普段の血糖値が高い人はHbA1c値が高くなり普段の血糖値が低い人はHbA1c値も低くなります。
過去1~2ヶ月の平均血糖値を反映する検査項目で、HbA1c 値 6.5%以上では糖尿病が疑われ、6.0~6.4%では糖尿病予備群と疑われます。血糖コントロール状態の目安となる検査のため、多くの病院の糖尿病外来で毎月測定されています。直前の食事摂取の状況に影響されないため、食前でも食後でも同じ値が得られ、糖尿病やその予備群の疑いがあるかを知るのに有用です。

これまでに、薬局薬剤師が HbA1c 測定値と生活習慣チェックシートを用いた健康相談を行い、生活習慣の改善を促すことによってHbA1c 値が低下したという報告もあります。薬局では専門的な指導というよりも、対象者自身に生活習慣を振り返ってもらい、自ら改善点に気付いてもらう、地域住民の健康サポートの 1 つとして有用と考えられます。

薬局でのHbA1cチェックについてまとめ

検体測定室(ゆびさきセルフ測定室)とは、自己穿刺により指先から採取したわずかな血液を用い、糖尿病や脂質異常症といった生活習慣病に関係のある項目を検査できるスペースです。2014 年に国の新たなしくみとして新設されて以降、全国各地で薬局やドラッグストア等を中心に開設が進み、2018 年 2 月末時点での検体測定室数は 1,586 箇所となっています。

薬局やドラッグストア、駅構内などの気軽に立ち寄れる場所に設置することで、2型糖尿病などの予備群のスクリーニングを簡単に行うことができます。また、生活者のセルフケア意識を高めるとともに、健康診断や医療機関の受診へとつなげることで、糖尿病などの早期発見や早期治療により、重症化の予防が可能になります。

検体測定室(ゆびさきセルフ測定室)が効果的に普及することにより、糖尿病の早期発見が進み、医療費の削減と健康寿命の延伸の双方に役立つことが期待されます。

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田代 千夏

前職は医療業界商社の営業として勤務しておりました。その後、医師・薬剤師の転職支援を経て、現在は開業支援を担当しております。得意エリアは九州・中四国です。フットワークの軽さには自信があります。いつでもお声かけください!

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