まだできる!調剤薬局の経費削減~人件費編~

2018-06-15

診療報酬改定毎に厳しくなる調剤報酬。売上を伸ばすだけでなく、支出を減らす工夫もしていかなくてはいけません。薬局経営者の皆さんは、どのように経費削減に取り組んでいるのでしょうか?実例を挙げてご紹介します。

まだできる!調剤薬局の経費削減~人件費編~

一番大きいのは人件費

調剤薬局経営における販管費で、最も大きなものが人件費だと思います。特に薬剤師の給与は、採用とも密接に関係してくるため、経営者にとっても頭が痛い問題ですよね。そんな人件費を上手く削減されている例を紹介します。

1)配置人員の見直し

薬剤師や事務員の人員配置、10年前と同じという薬局、ありませんか?
昔は薬歴も手書き、患者数も今の3割増し。所が今では電子薬歴が導入され、調剤機器も進化、患者数も減少しているのにもかかわらず、漫然と同じ体制で業務を行っている薬局は少なくありません。「今の業務量」に対する適正配置になっているか、定期的なチェックが必要です。

2)パートを上手く活用

年収130万円以下の扶養範囲内パートを複数名雇用して、常勤者の代わりにする事ができれば、社会保険料相当分(賃金の14~15%程度)が削減できます。年収500万円の常勤薬剤師を、パート4名に入替できた場合、年間約70万円の経費削減になります。

3)労働力確保が難しい時間帯、曜日のみ給与UP

調剤薬局で勤務する薬剤師は、一般的に18時以降や、土日祝の勤務を避けたがる傾向があります。遅い時間まで開局している薬局や、土日も開けている薬局にとって、その時間帯に勤務できる人を見つける事は骨の折れる事です。19時まで勤務してもらうがために、地域相場より100万円も高い給与を支払っている薬局もある程。労働時間は変わらないのに、割の合わない話ですよね・・・。

そんな状況を改善するために、とある薬局では「特定時間帯のみ給与UP」という制度を導入しています。通常2,000円の時給が、18時以降だけ2,500円。土曜だけ2,500円という具合です(常勤者は相当額の手当支給)。給与計算は一手間かかるかもしれませんが、全体の給与を底上げする訳ではないので、出費が抑えられます。

4)「派遣」を「高額パート」に変更

困った時に便利なのが薬剤師派遣。ただコストが高く、都心部でも時給5,000円、なんて例も珍しくありません。郡部では更に跳ね上がり、時給1万円という派遣会社も見た事があります・・・。

この派遣薬剤師、労働者本人が受け取っているのは大抵支払い額の5割ほど。5,000円払っていたら、2,500円しか受け取っていない訳です。もしこれを直接雇用者に換算すると、社会保険料を差し引いて4,400円程払っている計算に。ここから逆算して、時給3,500円のパートを採用すると考えれば、1時間当たり1,000円の経費削減。週40時間勤務者なら週40,000円、年間200万円以上の経費削減に繋がります。

もちろん、既存スタッフとの棲み分け、待遇を明確にするために、「契約社員」「期間社員」といった特別な名称の使用や、有期雇用契約等、給与以外の条件面で差をつける必要はあります。

5)高額薬剤師の入替

景気のいい時分、無計画に昇給を繰り返していた結果、気付けば一薬剤師が、地域相場を遥かに上回る年収になっていた、なんてケースはよくあります。それに見合った働きをしてくれていれば問題ないのでしょうが、そうでない場合は、人員の入替を検討すべきかもしれません。

言う程簡単な事ではありませんが、年収700万円の人を500万円の人に替える事ができれば、それだけで年間200万円の削減です。取り組んでみる価値はあると思います。

6)定期昇給、退職金、諸々の規定の見直し

今のご時世、在籍しているだけで基本給が毎年上がっていくような一般企業はほとんどありません。終身雇用制度が崩壊してから、退職金制度もあまり意味をなさなくなってきました。また、一定の年齢をピークに、基本給が下がっていくような業種もあります。

一般企業における「賞与」は、あくまでも企業全体の利益が確保できれば支給されるもの。会社が赤字なのに賞与が貰えると思っている営業マンはいないでしょう。所が、調剤薬局においては、「賞与はもらえて当たり前」という風潮がまだまだ強いようです。

このように、世間の一般企業の導入している制度と比較して見る事は、とても大切です。

何れにせよ制度を変革する際は、既存職員への配慮が肝要です。
経営者目線での一方的な”待遇改悪”は、不満や退職、下手をすると訴訟にすら繋がりかねません。
改善する場合は、必ず既存職員へのメリット増も説明できるような制度にしましょう。

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藤 鉄兵

CBグループ在籍10年。これまでは薬局の採用支援や、経営支援、M&A仲介を担当。その経験を活かし、現在は薬剤師さんの開業サポートを行っています。

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