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納入価格がたった2%違うだけで、薬価差益が倍になる!?

2018-03-27

「昔は30%くらい薬価差益が取れたから良い時代だったよ。今では薬価改定で薬代がどんどん下がり、薬価差益はもう期待できないね…。」と諦め気味に語る社長がいました。本当に諦めてしまっていいのでしょうか?仕入価格の違いを甘く見ていませんか?

納入価格がたった2%違うだけで、薬価差益が倍になる!?

そもそも薬価差益って何のこと?

薬価差益の考え方について、今一度考えてみましょう。

薬剤料 - 薬品納入価格(税抜き) = 薬価差益(税抜き)

一般的に会話の中で薬価差というと上記のとおり、薬品納入価格(税抜き)に対して使われていることが多いと感じます。薬局の社長と話しをしても、この理解で話が食い違うことはありません。

例えば薬剤料が100万円で、薬品納入価格が85万であれば、薬価差益(税抜き)は15万円、薬価差益率(税抜き)は15%ということになります。

しかし、消費税分はしっかりと国に収めなければなりません。実際に手元に残る本当の利益を考えると以下の式になります。

薬剤料 - 薬品納入価格 × 1.08 = 薬価差益(手元に残る金額)

例えば薬剤料が100万円で、薬品納入価格が85万(消費税8%込918,000円)であれば、薬価差益は82,000円、薬価差益率(税込)8.2%ということになります。厚労省で言う「乖離率」はこれを指しています。

納入価格が2%違うと薬価差益はどうなる?

分かりやすく、毎月の薬剤料1,000万円で薬価差益率(税抜き)がA薬局10%とB薬局12%を想定して考えてみましょう。

A薬局

薬剤料(1,000万円)× 薬価差益率10% = 薬価差益税抜き(100万円)

B薬局

薬剤料(1,000万円)× 薬価差益率12% = 薬価差益税抜き(120万円)

これではまだ消費税が考えられていませんね。消費税も考えて、実際に手元に残る金額を計算してみましょう。

A薬局(薬価差益税込)

薬剤料(1,000万円)- 薬価差益税抜き(100万円)= 薬品納入価格(900万円)税抜

薬品納入価格(900万円)× 1.08 = 薬品納入価格税込(972万円)

薬剤料(1,000万円)- 薬品納入価格税込(972万円)= 28万円

B薬局(薬価差益税込)

薬剤料(1,000万円)- 薬価差益税抜き(120万円)= 薬品納入価格(880万円)税抜

薬品納入価格(880万円)× 1.08 = 薬品納入価格税込(950万4千円)

薬剤料(1,000万円)- 薬品納入価格税込(950万4千円)= 49万6千円

A薬局の薬価差益は28万円、B薬局の薬価差益は49万6千円。約1.8倍の違いがあります。納入価格が2%変わったから、薬価差益も2%変わってしまう、は間違いです。納入価格にたった2%の違いがあっただけなのに、薬価差益を見てみると、約1.8倍の違いがあります!

(タイトルに書いてある、倍までは届きませんでしたが…。)

via

納入価格はとっても大切!

薬価差益を大きくするために、売価(薬剤料)を高くして販売したいところですが、保険調剤は調剤料が国で定められています。そう考えると薬価差益を大きくするためには、納入価格を安くすることのほかにありません。

先ほども申し上げたとおり、納入価格2%の違いが、薬価差益(税込)で考えると大きな利益の違いを生んでいます。納入価格1%の違いを侮ると、大きな損をしてしまいます。薬価は今後も安くなり、薬価差益を得ることが更に難しくなっていくでしょう。かといって諦めてしまっては、利益を大きく落とす原因になりかねません。

単に価格交渉を積極的に行うだけではなく、今では納入価格を抑えるために、ネットワーク購入や協同購入などの様々な手段があります。利益を少しでも確保したいという社長の皆様、納入価格をもう一度見直してみてはいかがでしょうか?

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照井 雄大

CBグループに入社後、医師の人材紹介を経て、現在開業支援に携わっています。理系の大学出身ということもあり、決算書類等の数字を見ることが好きです。その力を活かして、お客様に説得力と安心感のあるご提案を心がけています。

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