薬局経営において調剤報酬ファクタリングを検討する機会は、それ程多くないかもしれませんが、銀行融資と比べて使い勝手が良い点もあり、資金調達手段の一つとして知っておいて損はないと思います。ただ、気になるのは手数料ですよね。今回は、手数料についても具体的に説明します。
主なメリット、デメリットは次の通りです。銀行融資と比べると手続き、審査が簡易な割にまとまった資金調達が可能なため、手数料は銀行金利よりは高くなるケースが多いですが、最近では手数料がそれ程高くないサービスもあるようです。銀行との折衝に労力を掛けたくないという理由で利用される方もいますが、手数料に見合った利用目的かどうかは、しっかり検討したいですね。
■メリット
・借入ではないため負債とならず決算書に与える影響が少ない
・通常2ヶ月後に入金される調剤報酬を早期に資金化できる
・資金使途に制限がない
・銀行融資と比べ審査が早い場合が多い
■デメリット
・手数料が高い
・一時的な利用の場合契約満了時の資金繰りに注意が必要
ある調剤報酬ファクタリングサービスを例にとって実際に掛かる費用を説明します。
(消費税考慮なし)
■契約条件
・契約事務手数料 1.0% (初回買取り金額に対して掛かる)
・手数料率 年利3.0%~(1ヶ月あたり0.25%)
・1ヶ月買取金額 500万円
・初回買取り金額 1,500万円(3ヶ月分)
・契約期間 1年(買取り14ヶ月分)
■手数料
・契約事務手数料
(初回買取り金額)1,500万円×1.0%=150,000円
・手数料
初回 1,500万円×0.25%=37,500円
2回目以降 500万円×0.25%×11回=137,500円
年間合計 175,000円
・年間手数料総額 325,000円
医療機関向けのファクタリングサービスを提供している会社は多く、インターネットでも簡単に情報を得ることが出来ますが、契約条件や手数料は意外と違いがありますので良く比較検討する必要があります。上場企業やその系列会社でも比較的安い手数料率を設定しているところがありますので、まずはそのような会社へ問合せをしてみると良いと思います。また、銀行融資と協調してファクタリングを行っている会社もありますので、そのような実績があるか確認することも安心材料の一つになるかもしれません。
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