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売上と利益から考える薬剤師の独立・開業と薬局の譲渡

2018-03-27

これから独立、開業を目指す方はどのような規模の薬局を探せば良いのか、 もう既に薬局を経営している方には、どのような薬局が譲渡されているのかの参考にして いただければ幸いです。 薬局の収益構造と処方箋単価から、個人で経営できる規模の薬局の目安や譲渡できる規模 をご案内します。

売上と利益から考える薬剤師の独立・開業と薬局の譲渡

薬局の収益構造って?

薬局の収益構造は簡単に説明すると以下の通りです。

(かなり基本的なことを書いていますので、ご存知の方は次の「全国の平均は?」まで読み飛ばしてください。)

調剤医療費 = 薬剤料(税込) + 技術料

調剤医療費は薬剤費と技術料の和で、総売上といえます。

(実際にOTCの売上など保険外の売上があるケースなど考えられますが、今回は単純に保険調剤売上のみ考える。)

薬剤料がお薬の値段、いわゆる商品代になります。厚生労働省が2017年12月6日の中央社会保険医療協議会(中医協)にて、薬価と市場実勢価格の平均乖離率は約9.1%と発表があったので、薬剤料の約9.1%が薬価差益(税込)として考えられます。

技術料は特に原価があるものではないので、そのまま利益となる部分です。特に開業のお手伝いを弊社でする際には、技術料を重視して見ます。

つまり、薬局の利益は「 薬価差益 + 技術料 」で決まります。

全国の処方箋一枚あたりの売上・利益の平均は?

実際に全国の薬局はどのくらいの利益を生んでいるのでしょうか。譲渡を考える前に、全国の薬局の売上や利益は気になるところです。算出するために下記、「平成28年度 調剤医療費(電算処理分)の動向」を参考にしました。

調剤医療費(電算処理分)の動向によると、全国の処方箋一枚あたりの薬剤料6,759円、技術料2,240円であることが分かります。

また、先ほどの平均乖離率を参考にすると、約9.1%(6,759×9.1%=412円)が薬価差益(税込)になります。以上より、

薬価差益412円 + 技術料2,240円 = 2,652円(利益率約29.4%)

が処方箋一枚あたりの売上利益であることが分かります。

実際に独立や譲渡できるの?

今までの数字から、薬剤師1名、事務員1名で回せる規模を考えてみましょう。

処方箋枚数25枚/1日、月25日営業と仮定すると、

(薬剤料6,759円+技術料2,240円)× 25枚 × 25日 × 12ヶ月

= 約6,750万円(年間売上)

利益率29.4%とすると、年間売上総利益が約1,980万円となります。

年間売上総利益が1,900万円の規模でしたら、個人の開業希望薬剤師であれば十分承継できる数字だと言えます。実際に弊社でお手伝いしている案件も、このような規模の薬局が多くございます。

今までお手伝いした案件の中には、年間売上4,000万弱、技術料約1,000万円前後のものから、年間売上1億以上、技術料も4,000万以上という規模の大きいものまで様々ございました。独立を希望している薬剤師の動機は様々で、規模の大きい薬局、小さい薬局それぞれ両方に需要があります。多くの独立を希望している薬剤師がチャンスを待っているのです。

開業希望の薬剤師が沢山お待ちです

これから独立・開業を目指す方はどのような規模の薬局を探せば良いのか、もう既に薬局を経営している方には、どのような薬局が譲渡されているのかの参考にしていただければ幸いです。

色々な社長にお会いすると、「何で今から独立・開業したがるの?」と聞かれることがあります。私個人の意見としては、薬局の業界は個人の経営者にとってはまだまだ良い業界なのではと感じます。平成30年4月に報酬改定がありましたが、チェーン薬局には厳しい内容ではあるものの、個人の経営者にとってはあまり大きな打撃を受けていない印象です。

個人で経営している薬局にとって、工夫次第ではまだまだ収益が伸ばせると考えます。実際にチェーン展開をしている薬局では低収益でも、個人に譲渡した場合収益が改善することはよくあることです。企業の利益を追求していく中で、効率化のために個人の薬剤師への譲渡という選択肢も考えても良いのかもしれません。

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照井 雄大

CBグループに入社後、医師の人材紹介を経て、現在開業支援に携わっています。理系の大学出身ということもあり、決算書類等の数字を見ることが好きです。その力を活かして、お客様に説得力と安心感のあるご提案を心がけています。

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