レセコンの導入費用は100万円単位で費用が発生し、非常に大きな負担になります。そこで今回は「IT導入補助金」についてご案内をいたします。様々なレセコンメーカーが対象になっているので、これからレセコンの買い替え・導入を控えている企業は知って損はありません。
IT導入補助金は、中小企業・小規模事業者等が自社の課題やニーズに合ったITツール(ソフトウエア、サービス等)を導入する経費の一部を補助するものです。ITツールを導入することにより中小企業・小規模事業者等の生産性向上の実現を図ることを目的としています。
IT導入支援事業者が登録するITツールを、同事業者の提案を受けて検討した上で導入しようとする補助事業者に対して、当該ITツールの導入費用の一部を補助するものとされています。
少し難しく感じますが噛み砕くと調剤薬局事業の場合はIT導入支援事業者(レセコンメーカー)が登録するITツール(レセコン等)を導入する際に、条件さえ満たしていれば当該ITツール(レセコン等)の導入費用の一部(上限額あり)を補助してくれるということです。補助対象となる主な条件は以下の通りです。
調剤薬局の場合業種が小売業になるため「資本金5,000万円以下」「従業員数50人以下」のいずれかの条件を満たす必要があります。もし発行株式の半数以上を大企業(この条件を満たしていない企業)が所有している場合、つまり大企業の子会社の場合は補助金の対象外となる可能性が高いので注意が必要です。
交付申請時点において、日本国内で事業を行っている個人または法人であることが必要です。
申請者(中小企業・小規模事業者等)またはその法人の役員が、暴力団等の反社会的勢力でないこと。反社会的勢力との関係を有しないことが必要です。
労働生産性(※1)について、補助事業を実施することによって3年後の伸び率1%以上、4年後の伸び率1.5%以上、5年後の伸び率2%以上またはこれらと同等以上の生産性向上を目標とした計画を作成すること。
※1労働生産性とは、粗利益(売上-原価)/(従業員数×1人当たり勤務時間(年平均))により算出された値。
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する「SECURITY ACTION」の「★一つ星」または「★★二つ星」いずれかの宣言を行うことが必要です。詳しくは「IT導入補助金交付までのフロー ステップ4」を参考にしてください。
IT導入支援事業者を通じて、生産性向上に係る情報(売上、原価、従業員数及び就業時間)等を事務局に報告することが必要です。
条件を満たした法人に対して以下の通り補助金が交付されます。
補助対象経費区分:ソフトウェア、クラウド利用費、導入関連経費等
補助率:1/2以内
補助金額: 上限額50万円 下限額15万円
IT導入補助金を交付されるまでのフローは以下の通りです。
本事業のホームページや公募要領を読み、補助事業について理解をします。
IT導入補助金のホームページ上で「経営診断ツール」で経営課題を理解する必要があります。以下のリンクご参考ください。
診断結果をもとにITツール選定ナビにてITツールを選定するとともに、そのITツールを取り扱うIT導入支援事業者を選定します。かなり多くのレセコンメーカーの登録があり、ご希望のレセコンメーカーに見つかると思います。「」にIT導入支援事業者に認定されているレセコンメーカーを記載しています。
「SECURITY ACTION」のホームページ上で「★ 一つ星」または「★★二つ星」セキュリティ対策自己宣言を行います。以下のリンクをご参考ください。
①IT 導入支援事業者との間で商談を進め、交付申請の事業計画の策定を行います。
②IT導入支援事業者から、「申請マイページ」の招待を受け、代表者氏名等の基本情報を入力します。
③「経営診断ツール」の診断結果のIDや、「SECURITY ACTION」のアカウントIDの
情報、事業計画情報などを入力します。
④ IT導入支援事業者から申請内容の確認依頼がきたら、宣誓と最終承認を行います。
⑤最終承認後、IT 導入支援事業者から事務局に交付申請を提出します。(=代理申請)
「IT事業者ポータル」、「申請マイページ」で各申請がどのような状態かを確認できるよう、ステータスというものが存在します。このステータスが「交付決定」となれば補助金交付が確定した状態となります。
※交付決定の連絡が届く前に発注・契約・支払い等を行った場合は、補助金の交付を受けることができません。
交付申請後、交付決定となった申請者は補助事業を開始し、事業が完了すると実績報告を行います。報告に関しては以下のリンクをご参考ください。
実際に補助金の交付を受けたくても、交付申請期間が決められています。申請期間は以下の通りです。
2018年4月20日(金)~2018年6月7日(木)
2018年6月20日(水)~2018年8月3日(金)
2018年9月12日(水)~2018年12月18日(火)
三次公募であればまだまだ間に合うタイミングです。次にIT導入支援事業者として認められているレセコンを紹介します。
表の通り幅広いレセコンを選ぶことができます。申請に関して手続きが面倒くさいと感じると思いますが、申請に関してはIT導入支援事業者、つまりレセコンメーカーと協力して行う形になります。レセコンメーカーも自社のレセコンを導入して欲しいはずなので、丁寧に教えてくれることでしょう。
IT導入補助金は2017年から始まり、2017年の予算は100億円だったものが2018年は500億円まで拡大しています。利用企業数も2017年は約1万4,000社でしたが、2018年は13万5,000社を予定しています。2018年はIT導入補助金の規模が拡大しましたが、2019年はどうなるかわかりません。補助金の制度は毎年変わるものなので自社に合う補助金を上手に活用してみてください。
わたしたちCBアドバイザリーは、調剤薬局の多様な事業承継のご支援を通し、皆様が大切に運営してきた薬局と地域医療を新しい世代へとつなぐため、<事業承継を検討の薬局>×<独立開業希望の薬剤師>双方の最適なマッチングを行っております。
今後の参考としてご相談されるだけでも構いません。
ご相談は無料です。秘密厳守にて対応いたします。まずはお気軽にご相談ください。