かかりつけ薬剤師は患者様にも浸透している?!

2018-12-11

2016年4月から制度化された「かかりつけ薬剤師」、開始から約2年半が過ぎようとしております。かかりつけ薬剤師を育てようと採用した薬剤師に対応を求める経営者の方も多いのではないでしょうか。ここではかかりつけ薬剤師の意義と実際に患者様へどれほど浸透しているのかをみていきましょう。

かかりつけ薬剤師は患者様にも浸透している?!

かかりつけ薬剤師になるための要件とそもそも導入した目的とは?

最初に改めてかかりつけ薬剤師になるための要件と導入の目的をみていきましょう。
◆要件(施設基準)
・薬局勤務経験3年以上
・同一薬局で週32時間以上勤務
・同一薬局に12ヶ月以上在籍していること
・研修認定を取得している
・医療に係わる地域活動の取組に参画している

◆算定要件
・患者にかかりつけ薬剤師の業務内容、かかりつけ薬剤師をもつことの意義・役割、費用、かかりつけ薬剤師の必要と判断した理由等を説明する
・患者に同意書にかかりつけ薬剤師に希望することと署名の記載を求める
・かかりつけ薬剤師に関する情報を文章で提供する
・同意取得は複数回来局患者に行う
・同意取得後、次回来局時以降から算定できる
・手帳等にかかりつけ薬剤師が担当患者に指導等に業務を実施する
・患者から24時間相談に応じる

◆目的
国がかかりつけ薬剤師制度を導入した大きな目的は医療費削減です。
患者さんが飲んでいる薬の管理を薬剤師が行うことにより、高騰する医療費を削減することが狙いの一つとしてあります。

かかりつけ薬剤師はどれくらい患者様へ浸透しているの?

それではどれくらい患者様に浸透しているのでしょうか。
NPO法人が薬剤師対象に行った「かかりつけ薬剤師・薬局関する調査」のアンケート結果では「かかりつけ薬剤師・薬局」制度が生活者に浸透していると感じている薬剤師は全体の1割にも満たないそうです。

また、かかりつけ薬剤師の経験がない薬剤師の8割以上がかかりつけ薬剤師になりたくないと考えているそうです。

調査結果によるとかかりつけ薬剤師制度の導入に伴う薬剤師のメリットは
・患者に接する意識が変わる・・・34.9%
・コミュニケーション能力が高まる・・・20.4%

といったプラスの声がある一方
・薬剤師にとってメリットだと思うことはない・・・28.3%
・接客に時間がかかりすぎる・・・43.5%
とかかりつけ薬剤師にメリットがないと感じている方も多くいる状況です。

採用した薬剤師をかかりつけ薬剤師にするためには、かかりつけ薬剤師の意義をしっかり理解してもらう必要がありそうです。

患者様が感じるかかりつけ薬剤師の存在とは?

厚労省が発表した「平成30年度のかかりつけ薬剤師・薬局に関する調査の報告書」を参考に、ご紹介します。

平成30年度のかかりつけ薬剤師・薬局に関する調査の報告書

こちらの調査の患者結果によると
まず「利用する薬局で対応する薬剤師は決まっているか」のアンケート結果で
・決まっている・・63.2%
・決まっていない・・34.8%
という回答でした。

次に薬剤師が決まっていると答えた患者様の中で「自身に対応する決まった薬剤師の業務に対する満足度」についての項目では、
・「大変満足している」・・79.5%、
・「やや満足している」・・17.7%
・「あまり満足していない」・・0.2%
・全く満足していない・・0.0%

と患者様にとってかかりつけ薬剤師は高い満足度を提供できていることが伺えます。

「自身に対応する決まった薬剤師がいて良かったこと」のアンケート項目では
・以前から服用している 薬との相互作用について確認してもらえた・・ 63.0%
・薬について分かりやすく説明してくれた・・ 60.0%
・薬局に気軽に入り、薬以外のこと(健康、食品、生活など)について相談ができるようになった・・45.3%

と「かかりつけ薬剤師」は患者にとってメリットが大きいようです。

患者様のお役に立てていることを念頭に置いて対応することによって積極的にかかりつけ薬剤師制度にも取り組めるのではないでしょうか。

あわせて読みたい!一緒に読むと理解が深まる記事

経営のお悩みを相談することも解決方法の一つ

薬局経営者様のお悩みは人それぞれ

わたしたちCBアドバイザリーは、調剤薬局の多様な事業承継のご支援を通し、皆様が大切に運営してきた薬局と地域医療を新しい世代へとつなぐため、<事業承継を検討の薬局>×<独立開業希望の薬剤師>双方の最適なマッチングを行っております。

相談してみませんか?

今後の参考としてご相談されるだけでも構いません。
ご相談は無料です。秘密厳守にて対応いたします。まずはお気軽にご相談ください。

薬局運営について相談する

CURATION BY

知久 早織

大学で法律を学んだ後に、新卒でアパレルメーカーに就職。その後キャリアブレイン(現CBアドバイザリー)に入社し、薬剤師の転職支援を経験した後に、開業支援部に異動し現在に至ります。薬局の経営のお悩みは是非、ご相談ください。

ページトップへ戻る

運営会社プライバシーポリシーお問い合わせ