薬局の在庫管理!在庫回転率ってなんだろう!?

2018-03-27

ご自身の薬局の在庫管理の状況はいかがですか?薬局の環境も様々なので、一概にどのくらいが適正な在庫量だと断定することはできません。去年に比べてどうなったか、他の薬局に比べてどうなのかを見る際に、在庫回転率を使って比較することができます。

薬局の在庫管理!在庫回転率ってなんだろう!?

在庫管理をする意味って?メリットは?

あなたは現在の薬品の在庫額をご存知でしょうか?毎月どのくらい仕入れているでしょうか?
もし、ここで分からなければ、かなり大雑把な仕入をしているのではないでしょうか。

別に在庫のことなんて知らなくても、経営は成り立っているかもしれません。しかし、そこには多くの無駄が含まれているかもしれません。在庫を管理することで以下のようなメリットが考えられます。

・期限切れによる廃棄ロスを減らすことができる

これは大きなメリットの一つではないでしょうか。在庫を抱えたまま期限を迎えれば、当然廃棄をしなければならなく、廃棄した在庫は丸々損失になります。

在庫をしっかり管理していれば、無駄な在庫が見つかります。無駄なものは次からは仕入れなければ良い、期限が近く動きそうにない在庫は事前に売ってしまうなど、廃棄にならない為の対策ができます。また、無駄な仕入を抑えた結果、その分現金は残りますので、採用や販促など別の部分に投資することができるようになります。

・管理業務の効率化

無駄な在庫を取り除いた結果、管理の効率化が考えられます。不動在庫が多く置き場所に困る、沢山の薬品があったため紛失をしてしまった、棚卸しに時間がかかる、など改善することができます。また、無駄なものが少ないほうがヒューマンエラーを減らすことができます。間接的に利益に影響してくる部分が多いですが、非常に大切です。

在庫回転率の計算方法

在庫回転率とは、在庫となっている薬品(棚卸資産)と、既に販売された薬品の原価金額(売上原価)を比較し、在庫が一定期間中(基本的には1年間)に何回入れ替わっているかを算出したものです。

在庫回転率が低いということは、在庫が売上に変わるまでに時間がかかるということです。経営という目線で見ると、基本的に在庫回転率は高いほうが評価されます。在庫回転率が高いと不動在庫が少ない、無駄な仕入が少ないということになりますので評価されて当然ですよね。

一定期間を一年間としたときの在庫回転率は以下のように求めます。

在庫回転率 = 1年間の売上原価 / 期間中の平均在庫金額

ここでの「1年間の売上原価」は仕入値で、売上金額ではないので注意が必要です。
1年間の売上原価は以下の通り求めます。

売上原価 = 期首在庫金額 + 当期仕入高 - 期末在庫金額

また、期間中の平均在庫金額は下記の通り求めます。

平均在庫金額 = (期首在庫金額 + 期末在庫金額) ÷ 2

例えば、以下のような例を考えてみましょう。

期首の在庫金額 300万円
期中の仕入額  3,950万円
期末の在庫金額 350万円
これらの数字を先ほどの式に当てはめていきます。

売上原価

300(期首在庫)+3950(当期仕入)-350(期末在庫)=3900(売上原価)

平均在庫金額

{300(期首在庫)+350(期末在庫)}/2=325(平均在庫金額)

在庫回転率

3900(売上原価)/325(平均在庫金額)=12(在庫回転率)

売上原価は、3,900万円、平均在庫金額は325万円となります。そして、これを元に在庫回転率を求めると12回転ということになります。一月に1回、一年間で12回在庫が入れ替わったことになります。面で受けていると回転率は低くなり、マンツーマンでかつ集中率が高いと回転率が高くなる傾向があります。

規模ごとの在庫回転率の一例

在庫回転率のお話をしてきましたが、自分の店が何回転か分かったけど、この数字はなんなのか?という状態になっていませんか?

ただ単に今の数字だけ見ても意味が分かりません。去年のご自身の薬局に比べてどうなっているのか、仕入れに問題が無いか、検討する必要があります。また、競合他社や平均的な在庫回転率と比較して、自社はどうなのか確認することもできます。

ご参考に、これまで私達が開業のお手伝いした薬局の、在庫回転率を紹介します。

A薬局 整形外科 マンツーマン

売上原価  3,500万円   
平均在庫額 180万円  
在庫回転率 19.4回

B薬局 面受け

売上原価  7,200万円
平均在庫額 1,300万円  
在庫回転率 5.5回

A薬局はマンツーマンなので、ある程度出る薬品が決まっています。一方でB薬局面受けの薬局なので、回転率が低いです。幅広い薬品を準備しなければならない為、その分不動在庫も多くなります。

様々な薬局の数字を見てきましたが、売上高が1億円未満の薬局の場合、平均をすると在庫回転率が一年間で12回転前後が多いと感じます。上記のA薬局、B薬局は少し極端な例かもしれませんが、マンツーマンであれば12回転以上、面受けであれば12回転以下でも適正な在庫なのだと考えます。

在庫を沢山抱えていないと不安になってしまう、一度に沢山仕入れたほうが手間が少ない、など色々な意見はあると思います。しかし、在庫管理をすることで在庫の流れがある程度見えてくると考えますので、欠品や在庫過多も少しずつ減ってくるのではないでしょうか。

現在では色々な会社で在庫管理のソフトも開発されており、とても便利になっています。在庫管理はじわじわと経営に影響を与えてくるものです。

あなたの薬局の在庫回転率は何回転ですか?
まずは一度、在庫回転率を確認してみてはいかがでしょうか。

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照井 雄大

CBグループに入社後、医師の人材紹介を経て、現在開業支援に携わっています。理系の大学出身ということもあり、決算書類等の数字を見ることが好きです。その力を活かして、お客様に説得力と安心感のあるご提案を心がけています。

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