働き方改革法案が薬局にもたらす影響は?

2018-08-01

働き方改革法案が成立し、毎日のようにニュースで取り上げられていますね。ここでは、働き方改革法案とはどのようなもので、薬局にはどのような影響があるのかみていきましょう。

働き方改革法案が薬局にもたらす影響は?

働き方法案ってどんな法案?

まず、働き方法案の目的から見ていきましょう。
厚生局のホームページでは以下が掲載されております。

「少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少」「育児や介護との両立など、働く方のニーズの多様化」などの状況に直面しています。こうした中、投資やイノベーションによる生産性向上とともに、就業機会の拡大や意欲・能力を存分に発揮できる環境を作ることが重要な課題になっています。「働き方改革」は、この課題の解決のため、働く方の置かれた個々の事情に応じ、多様な働き方を選択できる社会を実現し、働く方一人ひとりがより良い将来の展望を持てるようにすることを目指しています。

つまり、労働人口が減っても働き方の多様性を持たせることで、一億総活躍社会を目指しましょう!というものです。

それでは次に働き方法案の具体的な内容を見ていきましょう。

1) 残業時間の上限規制

働き方法案では、残業時間の上限が設けられております。
現在も36協定(さぶろく協定)(正式には「時間外・休日労働に関する協定届」)という協定があり、「労働者は法定労働時間(1日8時間1週40時間)を超えて労働させる場合や、休日労働をさせる場合には、あらかじめ労働組合と使用者で書面による協定を締結しなければならない」と定められています。しかし特別な事情があれば限度時間をさらに延長して働かせることができるという条項がついているため、あまり意味をなしておりません。
働き方法案の場合、臨時的な特別の事情がある場合においても、残業年720時間までとし、単月でも100時間未満というガイドラインが設けられており、違反すると罰則として、雇用主に半年以下の懲役または30万円以下の罰金が科せられます。

2)有給取得の義務化

具体的には年10日以上の有給休暇が付与される労働者について、そのうち5日間の取得が義務付けられるというものです。

3)勤務時間インターバル制度

インターバルとは休息期間のことを指します。
就業から始業まで一定時間の休憩時間が必要としております。

4)中小企業の残業代割増率の引き上げ

月60時間を越えた残業時間の割増率を現在の25%から50%に変更となります。

5)同一動労同一賃金

文字通り「同じ内容の仕事であれば、賃金水準も同一に」するというものです。
賃金格差を解消するため、「正規雇用労働者と非正規労働者の不合理な待遇差を解消する」ことを目標にしています。

6)産業医の機能強化

従業員の健康管理に必要な情報提供を企業に義務付けています。
具体的には「事業者における労働者の健康確保対策の強化」、「産業医がより一層効果的な活動を行いやすい環境の整備」を行っていかなければなりません。

7)高度プロフェッショナル制度

高度な専門的知識(経営コンサルタントや証券アナリストなどを想定)をもつ高収入労働者(年収1075万円以上を想定)を対象に、労働時間管理の対象から外すというものです。適用にあたっては労働者本人の希望が前提になります。また年間104日以上の休日を義務付けています。
しかし一方で、残業代ゼロ法案と言われるなど反発も出ている状況です。

薬局にもたらす影響は?

働き方改革法案は、薬局も例外ではありません。どこか他人事のように感じられている方もいらっしゃるのではないでしょうか。実際に三重県のある会社は働き方改革を行ったところ、薬学生のエントリーが5倍にも増えたそうです。

具体的な取り組み内容としては、業務の洗い出しを行い、少ない人数でも相互に補完できる体制を構築されました。例えば、薬剤師と事務員どちらもできる仕事(レジ打ちや薬品の発注等)は
お互いができるように身につけ、業務の効率化を図ったそうです。結果、少ない人数でも薬局を運営できるようになり、さらには有給の消化率もほぼ100%になったそうです。

業務を効率化することで、薬局も働き方改革を行うことは可能です。人手が足りず困っていらっしゃる経営者の方は、まずは業務の見直しから図ってみてください。無駄な業務や何か効率化できるものは無いですか。また従業員の方にも意見を聞き、一緒に取り組んでみてください。きっと良い方向に繋がるはずです。そうすれば職員のエントリーも5倍に増えるかもしれません。

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知久 早織

大学で法律を学んだ後に、新卒でアパレルメーカーに就職。その後キャリアブレイン(現CBアドバイザリー)に入社し、薬剤師の転職支援を経験した後に、開業支援部に異動し現在に至ります。薬局の経営のお悩みは是非、ご相談ください。

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