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なぜその薬局は不採算(赤字)/低採算になってしまったのか?

2019-12-02

不採算(赤字)または低採算の薬局に関して、譲渡のご相談を受けることは多くありますが、意外と経営者がその店舗の実態を把握されていないケースも見受けられます。その店舗の課題は何か?改善はできるものなのか?実際にあった例を用いてお話いたします。

なぜその薬局は不採算(赤字)/低採算になってしまったのか?

不採算(赤字)または低採算の薬局は譲渡すべきか?

弊社は、薬局専門の事業承継を支援している会社ということもあり、薬局の経営者から、薬局の譲渡(売却)に関するご相談を多く受けております。
その中で、よくある譲渡理由の一つが、

<不採算(赤字)または低採算の店舗の整理>です。

会社として薬局運営していると、人件費が想定以上にかかり、思うような収益が出せない店舗もあります。
特に、それなりの規模の会社になると、残業に制限があったり、有給休暇を取得させる必要があったり等で、余裕を持った人員配置にしている、言い換えると、余剰人員を抱えているようなこともよくあります(働く側から見ればとても良い会社ですね)。

また、採用が難しいエリアになると、高額の給与提示をしなければ薬剤師が雇用できないという状況に陥り、たった一人の人件費でも収益を圧迫していることがあります。

しかし、不採算(赤字)または低採算だからといって、簡単に閉店という選択ができないのが薬局事業の難しいところです。
そこで、事業承継を一つの選択肢として考えられるのです。
会社として運営するには難しいけれど、開業希望薬剤師が引き継ぐことで人件費が改善され、しっかり収益の出る薬局に生まれ変わることができるためです。

しかし、ちょっと待ってください。
薬局の経営者の方々からご相談をいただいた不採算店舗の資料を拝見し、現状を色々と確認していると、「まずは自社で改善することで良い環境になりえるのでは?」と思うようなことがあります。

店舗の実態を把握していますか?

不採算(赤字)または低採算ということで譲渡のご相談をいただいたA薬局の例です。
処方元のクリニックと同時に新規開業されて数年。
経営者からは、
「処方箋枚数が思ったように伸びておらず採算が取れていない」
「ドクターは温厚な性格で、経営者というより医療人という先生。増患のための宣伝などを積極的にされていないことが患者数低迷の原因かなぁ」
というような話を聞いておりました。

しかし実態は・・・

■薬局の薬剤師・事務員に問題アリ!

管理薬剤師はとても無愛想。さらに仕事が遅く、かなり待たせるため、患者様から処方元に不満の声がチラホラあがっていたようです。
また、事務員の一人がとても気分屋さん。
患者様のみならず処方元にすら、機嫌が良くないときは口調がきつくなるようで、ドクターからも嫌われていました。

では、経営者からみて、こちらの従業員に対する評価はどうだったのでしょうか?
管理薬剤師に対しては、患者様受けは良くないだろうと感じていたそうですが、苦労して採用したということもあり特に注意はしてこなかったとのこと。また、実際の仕事ぶりについては見たことがなかったそうです。管理薬剤師ご本人は「自分はできている」と思っているため、経営者もその自己申告を信じていたのですね。
事務員については、数回しかお会いしたことがなく、そのときは機嫌が良いときだったのかニコニコされていた印象しかなかったそうです。

そして、この事実の発覚が遅れた最大の要因は、経営者が「ドクターは優しい人だから処方元とのトラブルはそうそう起きないだろう」と考えていたことにありました。
確かにドクターは優しい方で、薬局への不満を経営者にぶつけることはなかったのですが、だからこそ内に秘めた不満はないか定期的なフォローが必要だったように思います。

ちなみに、その店舗の他の事務員さんに聞き取りをしたところ、「処方元から処方箋がFAXで流れてくるのに、患者様が来ない」という事実が発覚。
後から処方元側に話を聞くと、患者様は順調に増えているご様子。
要は、処方箋枚数が伸びていないのは処方元ではなく、薬局に問題アリということでした。

■店舗の在庫管理が全くできていない!

結局、経営者はこちらの店舗にたまに顔を出す程度で、滞在することはほとんどなかったため、実態を把握できていませんでした。
実際に店舗をみて、一番驚いたのが、不動在庫(デットストック)の量です。
一目見て、その店舗にしては明らかに薬の種類や量が多く、なにより全く整理がされておらず、調剤室はとても雑然とした状態になっていました。
そのような状態のため、ロスが非常に多く、収支に影響を及ぼすほどでした。

改善が難しいのであれば「事業譲渡」も視野に

上記のような理由から、不採算(赤字)または低採算になっている薬局は、実は案外あります。
私も今まで数件、同じような状態の店舗を見てきましたが、共通して言えることは、「経営者が店舗をスタッフにまかせっきりで内情を全く知らない」ということでした。

経営者が店舗に滞在する時間をきちんと作り、従業員や処方元と対面でのコミュニケーションを定期的に取っていれば、早々に課題を発見し、改善できたのかもしれません。

とはいえ、改善がそう簡単にいかないのも事実です。
ヒトの問題は根深く、難しい・・・。
問題がある従業員だからといって、簡単に解雇にはできません。しかも、その従業員が退職したら、「採用」という課題も発生します。求人広告費用、人材紹介費用などが発生するかもしれません。決して安くはありませんよね。

では、問題のある従業員に対して、心を砕いて誠心誠意アドバイスをすれば改善してくれるのでしょうか?・・・ご想像の通り、それも簡単ではありませんよね。
ゆえに、経営においてヒト(従業員)の管理が一番のストレスだと仰る経営者も少なくありません。

「従業員の改善を試みたけど無理だった・・・」
「改善が必要なことはわかっているけど、もう時間と労力をかけたくない」
そのような状態の経営者にとっては、「事業譲渡」という選択肢で解決できることは多いのではと思っています。

経営のお悩みを相談することも解決方法の一つ

薬局経営者様のお悩みは人それぞれ

わたしたちCBアドバイザリーは、調剤薬局の多様な事業承継のご支援を通し、皆様が大切に運営してきた薬局と地域医療を新しい世代へとつなぐため、<事業承継を検討の薬局>×<独立開業希望の薬剤師>双方の最適なマッチングを行っております。

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CURATION BY

大城 彩

CBグループに入社して10年目です。神戸、広島、福岡、大阪と異動しており、主に西日本エリアの医療機関様や調剤薬局様、そして医療従事者様を担当してまいりました。いつでも誠実に、血の通った支援がモットーです!

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