新卒薬学生の採用を就職活動状況から考えてみる

2018-03-27

第103回薬剤師国家試験がおこなわれました。正式な発表はまだされていませんがここ数年よりかは合格率が低くなりそうだとの予想がでています。さて、薬剤師試験に合格された新卒の皆さんはどのような就職活動を経て、社会人への道を歩むのでしょうか。

新卒薬学生の採用を就職活動状況から考えてみる

薬学生は就職活動が出来ない?

周知の通りですが、薬学部は2006年に以前の4年制から6年制へ移行しました。4年制で卒業された方々から見ると、2年間も学生としての時間が延びているわけですから、十分な就職活動が出来るのではと考える方も多くいらっしゃると思います。

しかし、現実は異なっているようです。6年制の実務実習は病院、薬局を併せ半年程度と、5年生の半分の期間を費やします。また、この実務研修に行くための実務試験もあります。加えて、4年制時の修士課程と同程度の研究も行わなければなりません。

実際の薬学生に伺った話として、就職活動の期間は6年生の4~5月のわずか2ヶ月程度(もちろん個人差はあります)で、その後は、研究、発表、卒業試験、国家試験と、スケジュールはかなりタイトのようです。また、中には薬剤師国家試験の合格後(自己採点後)のわずか2〜3週間で就職活動する学生も珍しくはありません。一般大学生の就職活動期間は、最近増えているインターンシップなども含めると1年以上の期間を費やす学生も多くいます。新卒時代に十分な就職活動が出来なかったと考える薬剤師の方は多いと聞きます。

新卒薬学生の就職先

前項でお話しした通り、新卒の薬学生の皆さんは十分な就職活動ができていない方が多くいるわけですが、就職が出来なかったと言う話はあまり聞く事がありません。『新卒』というブランドに『薬剤師』という国家資格が追加され、超のつく売り手市場だというのは想定の範囲内かと思います。

では、新卒薬剤師の皆さんはどのような企業へ就職されているのでしょうか。薬剤師免許を活かせる職場としては、製薬企業(MR職、開発職、学術職など)、病院、薬局、ドラッグストアなどが挙げられます。また、近年の新卒学生は薬剤師の資格とは全く無関係の一般企業営業職などへ就職される方もいらっしゃるそうです。(もったいない気もしますが・・)
とある学生さんに伺うと

企業>病院≧薬局>ドラッグストア

という人気だそうです。(エリアや学校によっても異なりますが・・)

ここで、前項でお話した就職活動期間が限られる新卒薬学生の事を思い出して欲しいのです。就職活動期間が短いという事は、それぞれの職場について理解出来ているとは考えにくいです。特に新卒学生に人気の企業職は、華やか、年収が高い(MR職)、土日休みなどのイメージを持って選考に進む薬学生が多くいます。

一方、病院や薬局を希望する学生は、実習での経験から志望する事が多いようです。逆に実習での経験が苦い思い出(人間関係など)の学生は、実習先1箇所での経験が全てと考え候補先から除外してしまう事も珍しくないようです。また、薬局やドラッグストアはいつでも入職(転職)出来ると考えている薬学生も多いと伺います。

新卒薬学生向けの採用活動

では、調剤薬局が新卒学生を採用するにはどのようなアプローチが必要なのでしょうか。
まずは、新卒学生達に調剤薬局という選択肢を持たせる事です。そのためには接点の確保が必要です。

全国展開の大手チェーン薬局グループであれば目にする機会も多く接点が生まれやすいので、自社開催の説明会などで新卒採用が可能ですが、これはホント一握りの企業です。では、それ以外の企業ではどのような新卒採用の方法があるのでしょうか。具体例を挙げてみます。

① 合同説明会

地域や大学、また紹介会社が主催しています。規模の大きい合同説明会は参加する学生も多いですが、参加する企業も多くなります。逆にエリアを限定するなど規模が小さい場合は、参加する学生も少ないですが、その分、個別での時間がとりやすいというメリットがあります。

② 紹介会社

新卒で紹介?と思われた方もいるかと思いますが、一般業界ではスタンダードになりつつあります。多くの紹介会社は成功報酬型ですので、採用出来るまで費用がかからないケースがほとんどです。また、紹介会社で一定のマッチングをおこなってくれますので有力な母集団を形成しやすいメリットがあります。ただしながら、一人あたりの採用にかかるコストが高額になるケースも多く、この点は事前に留意する必要があります。

③ 大学とのコネクション

現実的に考えると難しい選択肢ではありますが、実習の受け入れや薬剤師会からのコネクションで関係を構築できれば、非常に有力な手法となりえます。

新卒薬学生を採用する事とは

最後に、新卒薬学生の採用を検討される事業主の方にお伝えしたい事があります。新卒薬学生を雇用するという事は、将来への投資という側面が大きいかと思います。薬剤師免許を取得されたとはいえ、薬剤師また社会人としてもこれから学んでいく、スタート地点に立ったばかりです。受け入れ側としては教育体制をしっかりと整えることが必須の条件です。この点にも留意していただき、新卒薬学生の採用活動において少しでも参考になれれば光栄です。

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黒澤 俊貴

新卒で某カー用品店にて勤務をしておりました。 転職で前身のCBキャリアへ入社し、薬剤師の転職支援に携わって参りました。現在は薬局の個人承継に従事しています。タイヤ交換と薬剤師採用については私にお任せください!

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